今回は、ふるさとの静岡県浜松市にある「浜松科学館みらいーら」を訪れたホトンくん。2019年に、展示コンテンツが一新されてリニューアルオープンした科学館。とてもきれいな空間で、科学の力と、それを利用してきた偉人たちの情熱をしっかり感じたよ。たくさんの体験型コンテンツと工夫に満ちたイベントが提供されているから、子どもたちは何度も何度も行くことで、「科学する心」に水をあげ、ものごとへの探求心や、自分の夢を大きくまっすぐ育ててほしいな。そしてそれを未来に活かせる人材になってほしいな!そんな熱い想いを持てた、楽しい1日だったよ。
日替わりでいろいろな実験を見せてくれるサイエンスショー
施設内をやさしく案内してくれた、広報の加藤さん
科学・技術への探求から出発して、ものづくりを極めた浜松の偉人たち
浜松の地域は、古くからものづくりの街として発展してきたんだ。自然、風土からの恵みを大いに利用することから始まり、科学や技術を追究し、ものづくり・産業へと発展させてきたたくさんの偉人たちがいたんだ。この地域に根付く、何でも「やってみよう!」とためらわずにチャレンジできる心、「やらまいか精神」のおかげなんだって。
浜松の偉人たちの歩んだ軌跡から、未来をつくるためのインスピレーションをたくさん受け取ったよ!
右は、「テレビの父」と呼ばれる高柳健次郎さん。10年、20年後の世の中に役立つ技術を研究しようという志から、電子式テレビジョン技術を開拓。左は、高柳先生のもとで学んだ堀内平八郎さん(浜松ホトニクス株式会社の創業者)。光電変換技術を人々の役に立つ製品にしようと取り組んで光応用産業の礎を築いたんだ。
織機や楽器の製造などからはじまってバイク、自動車の巨大メーカーへと発展させた偉人たち。手前から、スズキ株式会社の鈴木道夫さん、本田技研工業の創業者本田宗一郎さん、そしてヤマハ発動機の創業者川上源一さん。
楽器産業の発展に貢献した3人の偉人。手前からローランド株式会社の梯郁太郎さん、河合楽器製作所の河合小市さん、ヤマハ株式会社の山葉寅楠さん。
みらいーらの名誉館長でノーベル物理学賞受賞者の天野浩博士の挑戦の軌跡と、青色LEDについて知ろう
浜松市出身の天野浩博士は、青色発光ダイオードの開発と実用化に貢献したことで、2014年にノーベル物理学賞を受賞。その研究は、明るくて省エネルギーの白色光源を可能にした、まさに世界に大きな影響を与えた発明となったんだ。このコーナーではぜひ、天野博士の研究の軌跡とともに、今ではとっても身近となったLEDの白い明かりを実現した、青色LEDの技術がどんなにすごいことなのか、知ってほしいな。
「これができれば世界を一変させられるぞ」と信じ、何度失敗しても決してあきらめずに窒化ガリウムという物質の結晶化に取り組んだ、天野博士の研究の軌跡を学べる。
最初に赤色、黄緑色のLEDが開発されてからも、青色LEDの開発はとても難しかったんだって。30年もあとになって、天野博士ら日本人の研究者によって、それはついに実現。青色LEDの発明は、白い色の明かりを作り出すための新しい方法をもたらした。ここでは青色LEDにいろいろな色を組み合わせて白色を実現するしくみを学べるんだよ。
青色LEDのチップを発光させよう!いろいろな種類の物質を正しい順番で重ねないといけないんだって。青色LEDの光るしくみって、こんなに複雑にいろいろな物質が利用されることで、できあがっているんだね。
白熱灯と蛍光灯とLED、それぞれハンドルを回して、光らせてみると・・・。明かりによって大変さが違う!?LEDは、少しのエネルギーで明かりをつくることができるんだなぁ、だからこそすごい発明なんだね。ぜひやってみてほしい!