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Vol.6 「浜松科学館みらいーら」篇

ホトンくん、科学の力で発展する「ものづくりのまち」浜松のパワーを感じるの巻
 

今回は、ふるさとの静岡県浜松市にある「浜松科学館みらいーら」を訪れたホトンくん。2019年に、展示コンテンツが一新されてリニューアルオープンした科学館。とてもきれいな空間で、科学の力と、それを利用してきた偉人たちの情熱をしっかり感じたよ。たくさんの体験型コンテンツと工夫に満ちたイベントが提供されているから、子どもたちは何度も何度も行くことで、「科学する心」に水をあげ、ものごとへの探求心や、自分の夢を大きくまっすぐ育ててほしいな。そしてそれを未来に活かせる人材になってほしいな!そんな熱い想いを持てた、楽しい1日だったよ。
 
日替わりでいろいろな実験を見せてくれるサイエンスショー
日替わりでいろいろな実験を見せてくれるサイエンスショー
 
施設内をやさしく案内してくれた、広報の加藤さん
施設内をやさしく案内してくれた、広報の加藤さん

自然、力、音、光、宇宙 ― 5つのゾーンとプラネタリウムで科学のおもしろさをたっぷり体験!

みらいーらの常設展示は5つのゾーンとプラネタリウムで構成されています。それぞれのゾーンで、自分の体を使って自然の成り立ちや物事の性質を調べたり実験できたり、最新のテクノロジーをつかったコンテンツがたくさん!

   

【自然ゾーン】
(左上)地球をぐるぐる回して大気の循環や海流、地殻プレートなどについて学べるアースモニター。(左下)浜松の地形は今とは違っていた!太古から現在に至る、浜松の地形の変化の解説は、とても興味深いよ~。(右)浜松地域の多様性に富んだ自然や生き物を、体を動かして発見できるはままつ環境ウォール。

【自然ゾーン】
赤外線をとらえることのできるヘビが見ている世界!真っ暗な夜でも、私たちの姿がこんなにはっきりと見えているんだね。生き物のすごい能力を教えてもらえるよ。

【音ゾーン】
音にもいろいろな性質や利用方法がある。(左上、右上)音の響きが変わる不思議な部屋 、(左下)ドップラーテーブルのコーナーでは、観測地点を動かしてみると、音の聞こえ方が変わる!街中で救急車や消防車に遭遇するときのあの感じを体験! (右下)自分の聞こえる低い音と高い音の範囲をチェック!年齢によって聴こえる範囲が違うんだって。

【力ゾーン】
私たちの生活に深いかかわりのある力について学べる。ありとあらゆる道具が力をさまざまに利用している。それをひとつずつ発見してきた歴史にも注目してみたいな、と思ったよ。(左上)サーキットの模型でEVカーレースを体験!(右上)車の運転を体験!(左下)ビリヤードの球の動きを予測してくれるビジュアルビリヤード。でもけっこうむずかしかったよ。(右下)電気と磁石の関係も、不思議だな。電磁誘導テーブル。

【宇宙ゾーン】
(左上)スイングバイは難しいゲームだったな、何度も挑戦したよ。(右上)ペットボトルのロケットを飛ばす!自分の足で空気を送って、がんばった!(左下)アクティブ・スペース・ミッションのコーナー。火星まで飛んで重要なミッションをクリアしたぞ! (右下)スーパーカミオカンデの内部をVR体験!

【プラネタリウム】
直径20m、静岡県最大を誇るプラネタリウムドーム。写真は光学式プラネタリウムの投影機。天文をテーマにしたオリジナル制作の生解説番組や、迫力ある大型映像など多彩なコンテンツがいっぱい!星空や宇宙を身近に感じられるようになったよ。

デジタルで、アナログでいろんな光の性質を体験!光ゾーン

光ゾーンも体いっぱい使って楽しく遊んだよ。光の性質ってほんとに奥が深くて、いろんな魅力があらためて分かったなぁ。

   

カラーミキサー。体を動かして出された問題の色を作ろう!楽しかった!

光のテーブル。プリズムやレンズ、鏡などを光源から出る光に当ててみて。進路が曲がったり色が分かれるのを観察できるよ。

これはむずかしいぞー!色のついたボールのある部屋。照明の色が赤や緑に変わると、ボールの色が分からなくなっちゃう!色ってほんと不思議なんだなぁ。

カラフルなかげ絵で遊んだよ。シンプルだけど楽しい空間だった!

光ファイバーのしくみもおもしろい!快適にインターネットを使える技術って、光の速さとまっすぐ進む性質を利用してるんだね。

錯覚を利用した不思議なアート。いろいろのぞき込んでじっくり見てもらいたいな。

科学・技術への探求から出発して、ものづくりを極めた浜松の偉人たち

浜松の地域は、古くからものづくりの街として発展してきたんだ。自然、風土からの恵みを大いに利用することから始まり、科学や技術を追究し、ものづくり・産業へと発展させてきたたくさんの偉人たちがいたんだ。この地域に根付く、何でも「やってみよう!」とためらわずにチャレンジできる心、「やらまいか精神」のおかげなんだって。
浜松の偉人たちの歩んだ軌跡から、未来をつくるためのインスピレーションをたくさん受け取ったよ!
   

右は、「テレビの父」と呼ばれる高柳健次郎さん。10年、20年後の世の中に役立つ技術を研究しようという志から、電子式テレビジョン技術を開拓。左は、高柳先生のもとで学んだ堀内平八郎さん(浜松ホトニクス株式会社の創業者)。光電変換技術を人々の役に立つ製品にしようと取り組んで光応用産業の礎を築いたんだ。

織機や楽器の製造などからはじまってバイク、自動車の巨大メーカーへと発展させた偉人たち。手前から、スズキ株式会社の鈴木道夫さん、本田技研工業の創業者本田宗一郎さん、そしてヤマハ発動機の創業者川上源一さん。

楽器産業の発展に貢献した3人の偉人。手前からローランド株式会社の梯郁太郎さん、河合楽器製作所の河合小市さん、ヤマハ株式会社の山葉寅楠さん。

みらいーらの名誉館長でノーベル物理学賞受賞者の天野浩博士の挑戦の軌跡と、青色LEDについて知ろう

浜松市出身の天野浩博士は、青色発光ダイオードの開発と実用化に貢献したことで、2014年にノーベル物理学賞を受賞。その研究は、明るくて省エネルギーの白色光源を可能にした、まさに世界に大きな影響を与えた発明となったんだ。このコーナーではぜひ、天野博士の研究の軌跡とともに、今ではとっても身近となったLEDの白い明かりを実現した、青色LEDの技術がどんなにすごいことなのか、知ってほしいな。
   

「これができれば世界を一変させられるぞ」と信じ、何度失敗しても決してあきらめずに窒化ガリウムという物質の結晶化に取り組んだ、天野博士の研究の軌跡を学べる。

最初に赤色、黄緑色のLEDが開発されてからも、青色LEDの開発はとても難しかったんだって。30年もあとになって、天野博士ら日本人の研究者によって、それはついに実現。青色LEDの発明は、白い色の明かりを作り出すための新しい方法をもたらした。ここでは青色LEDにいろいろな色を組み合わせて白色を実現するしくみを学べるんだよ。

青色LEDのチップを発光させよう!いろいろな種類の物質を正しい順番で重ねないといけないんだって。青色LEDの光るしくみって、こんなに複雑にいろいろな物質が利用されることで、できあがっているんだね。

白熱灯と蛍光灯とLED、それぞれハンドルを回して、光らせてみると・・・。明かりによって大変さが違う!?LEDは、少しのエネルギーで明かりをつくることができるんだなぁ、だからこそすごい発明なんだね。ぜひやってみてほしい!

浜松科学館 みらいーらの詳しい情報は、こちらのウェブサイトで見てね。
https://www.mirai-ra.jp/