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学術研究や産業から、文化・芸術まで。未知未踏の原野に立ち向かう光の達人、それが“ヒカリスト”。 そんなヒカリストたちが語る最新の光技術と、彼らが照らし出す未来を紹介していきます。
東京大学柏キャンパスにあるカブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU:Kavli Institute for the Physics and Mathematics of the Universe)。その起ち上げをした村山斉先生は、素粒子物理学者であり、すばる望遠鏡を用い最先端の科学で宇宙の謎に挑む研究チームの中心研究者でもある。アメリカと日本を行き来しつつ研究活動を進めながら、各地での講演をこなし、テレビ番組に出演したり、全国紙に記事を連載したりとその活動は多彩。宇宙の謎を解き明かすサイエンスの最前線と、バイタリティあふれるお人柄の背景を聞いた。
村山 斉 Hitoshi MURAYAMA 東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構主任研究者・教授・浜松プロフェッサー
ヨーロッパでは、中学生が一人であるいは2,3人のグループで実験をしながら光工学(以下フォトニクス)を学べるキットが配布されている。このキットの開発と普及を強力に推し進めている、ベルギーのブリュッセル自由大学副学長を務めるヒューゴ・ティエンポン先生。フォトニクスの黎明期より、その可能性を信じて、エンジニアの育成と産業界との連携を進めてきた人物だ。ベルギー発、フォトニクスをめぐる熱い活動に光を当てる。
ヒューゴ・ティエンポン Hugo Thienpont ブリュッセル自由大学副学長 フォトニクスチーム(B-PHOT)ディレクター
絶対に負けないじゃんけんロボット、高速に動く物体に追従した映像のコントロール、1分間に250ページの本のページをスキャンしてしまうマシン...。超高速の画像処理技術を使った“変なもの”・”見たことのないもの”を生み出し続ける、東京大学の石川正俊先生をクローズアップ。キャッチアップの時代が終わった今、必要な”POC (Proof of Concept)”という社会への問いかけとは。
石川 正俊 Masatoshi ISHIKAWA 東京大学大学院 情報理工学系研究科 創造情報学専攻・システム情報学専攻教授
レーザの黎明期から半世紀にわたり、その進化・発展の流れを乗りこなしてきた加藤義章さん。レーザを使った分光計測技術の研究者からレーザ核融合のプロジェクト責任者、そして現在はレーザー学会と光産業創成大学院大学のトップとして、学術分野での研究開発と産業分野での起業・人材育成まで俯瞰する立場へ。その歩みを紹介する。
加藤 義章 Yoshiaki KATO 光産業創成大学院大学 学長 レーザー学会 会長
光の粒のひとつひとつを体感する。そんな不思議な感覚をアートで表現した作品を発表している美術作家の安藤孝浩さん。PMT(光電子増倍管)を使ったフォトンカウンティングという技術をアートと融合させた。その世界は生物の営みから、宇宙、時間の営みへまで。広がりつづける表現の行方にせまる。
安藤 孝浩 Takahiro ANDO 美術作家
人間が健康診断を受けるように、植物の健康状態も調べられたら─。 これまではベテランでも難しかった植物の健康診断に、光技術で取り組んでいる研究者がいる。実用化というゴールに向けた道のりはまだ遠いというが、もう、その道筋ははっきり見えているようだ。
秋草 文 Aya AKIKUSA 浜松ホトニクス中央研究所 第8研究室
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