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Vol.01「国際光年」記念式典篇

ホトンくん、「国際光年」の記念式典を見学!の巻 

2015年は、「光と光技術の国際年」

国際光年(International Year of Light and Light-based technologies = IYL2015)とは、国際連合によって採択された国際イニシアチブ(全世界での取り組み)で、2015年を、「光技術はいろんな地域の段階に関わらず地球社会の将来の発展に重要であることを認識し、光技術の応用は医療、エネルギー、情報、通信、一次産業、天文、建築等あらゆる科学技術から芸術、文化の中核をなすもので、光に関する新しい知識と光関連の活動を促進することの重要性を一般社会の中に浸透させていく」ための期間として制定されたんだ。

International Year of Light and Light-based technologies

つまり、光と光のテクノロジーが私たちの幸福や社会の発展にとってとても重要だということを、全世界で共有するための期間ということだよ。

この国際光年を通じてたくさんの国の政治家や科学者、企業で働く人、教育をする人、大人から子どもまで、さまざまな分野の人が交流し、意見交換することで新たなつながりが生まれ、光技術の発展がさらなる社会への貢献を生むことが期待されているんだ。

ぼくホトンくんは、フランスのパリと日本の東京で行われた、国際光年の式典を見学してきたよ。
どちらも、たくさんの人が集まって、有名な科学者の講演やおもしろい実験の様子を見学したり、美しい光のライトアップを楽しんだりしたよ。光技術のこれまでの発展の歴史を学ぶこともできたし、同時に未来への大きな可能性を感じられて、光ってほんとうにおもしろいなぁと思ったよ。

2015年1月19日~20日
フランス・パリのユネスコ本部で行われた国際光年オープニングセレモニーの写真だよ。1,200人もの人が集まって盛大に行われたんだ。

   

オーロラのイメージでライトアップされたユネスコ本部と、エッフェル塔

1,200人もの参加者が集まった式典会場

マオリ族の闇と光をモチーフにしたパフォーマンス

ノーベル物理学賞受賞者Serge Haroche氏による「Light and the Quantum」の講演

2015年4月21日
日本、東京の東京大学安田講堂で行われた「国際光年記念シンポジウム」の写真だよ。こちらも、1,100人もの人が参加! 光技術の未来の可能性を感じた1日だったよ。

   

東京大学安田講堂。1100人もの参加者で埋め尽くされた会場内

霜田光一先生(東京大学名誉教授)による「光の科学」の講演。光の波長による振動数の違いを調べる実験など、光の特性がよくわかる実演がすごくおもしろかったよ!

家正則先生(国立天文台名誉教授)による「光と宇宙」の講演。望遠鏡の進歩によってだんだんと解き明かされてきた宇宙の歴史や物理のお話、わくわくしたなぁ!

2014年にノーベル物理学賞を受賞した天野浩先生(名古屋大学大学院工学研究科教授)の「世界を照らす青色LED」の講演。ノーベル賞受賞式の舞台裏のエピソードや、青色LEDの開発にまつわる経験をユーモアたっぷりにお話しされ、会場全体が魅了されていたよ!

会場となった東京大学安田講堂。2013年~2014年にかけて耐震補強のための改修工事が行われ、1924年竣工当時の壁画も復刻されたんだって。「知恵が泉のように湧き上がり実を結ぶ」という大きな絵を、しばらく眺めて帰ったよ。

国際光年についての詳しい情報は、こちらのウェブサイトで見てね。

International Year of Light(英語)
IYL2015-Japan(日本語)